お茶はその有効成分の多さから、健康的な飲み物として愛飲されています。それに加え、飲むだけでなくうがいに使ったり皮膚に塗ったり、風呂に入れて使ったりすることによる効果も期待されているのです。
今回は緑茶を使って簡単に実行できる『緑茶パック』をご紹介します。お肌を健康に保ちたいかたは必見です!
◎お肌のリズムをサポートする“クロロフィル”のパワー
緑茶にはさまざまな成分が含まれています。その中の一つに皮膚表面の傷を修復する作用をもつクロロフィル(葉緑素)という成分があります。
皮膚の一番外側を表皮といいますが、この表皮はたいへん薄く、とてもデリケート。一見健康そうに見える肌も、実は目に見えない傷がついていることがあるのです。でもご安心を。お肌は、次々と新しく生まれ変わるリズムを持っています。
緑茶に含まれるクロロフィルをはじめ、豊富に含まれるビタミンCやタンニンの相互作用で、お肌のリズムが促進されます。新たな細胞が生まれ古い細胞と入れ替われば、お肌もいきいきするというわけです。さらに、緑茶の代表的な成分であるカテキンによって、肌あれのケアが期待されます。
そんな緑茶で、パックしてみませんか?。
◎緑茶パックの作り方
【材料】
- 粉末状の緑茶
(「粉茶」などの表示で市販されています。または普通の茶葉をすり鉢などで細かくすりおろしたり、
抹茶を使用しても良いでしょう。) - 小麦粉
- 水(ミネラルウォーターが好ましい)
【作り方】
- ボールに緑茶の粉末を入れる
- 緑茶の2倍量の小麦粉を入れる
- 水を少量ずつ加え、混ぜる
- 肌につけた時に流れ落ちない程度の堅さに(耳たぶの堅さ)
- いつもどおり洗顔した後、顔や体にパックを塗る
- 5~10分おき、パックが乾かないうちに洗い流す
《ワンポイントアドバイス》
※できればその日に作って使い切るのがベストですが、ラップをかけて冷蔵庫に入れておけば1週間くらいはもちます。
※パックは乾いてから洗い落とすと肌に負担がかかり、かえって肌を傷めてしまうことがあります。乾かないうちに落とすようにしてください。5~10分でも充分に効果が得られます。
※お肌に悩みがあるかたは、パック前に主治医にご相談ください。
※全ての人に皮膚刺激が発生しないということではありません。本人は自覚していなくても、小麦アレルギーだったという場合などもあります。初めて緑茶パックを行う時は、まず腕の内側などの肌のやわらかい部分にパックを少量つけて10分程置く「パッチテスト」を必ず行ってください。肌に刺激や赤みが出るようであれば、使用を中止してください。
※お肌にトラブルが生じた場合は、すみやかにパックを中止し、専門医の診察を受けてください。
◎より効果的な使い方
より高い効果を得たい場合は、水の代わりに2~3倍に薄めた酢を使用すると、緑茶成分の肌への浸透をより助けます。(ただし、これは肌が丈夫なかたのみお試し下さい)。
また、ニキビにお悩みの方はハチミツを適量加えるとよいでしょう。ハチミツを加えることで、毛穴の汚れもよりきれいに落とせます。
緑茶パックは毎日しても肌を傷める心配がなく、続けるほど効果があります。アウトドアを楽しんだあとや夏の終わりには、集中的に行うと1週間から1ヶ月ほどで透明感に気付くでしょう。
肌のリズムをサポートし、汚れを落として清潔に保つ緑茶パック。作り方も簡単、効果も高く、市販のパックを購入するよりも経済的なので、是非ご家庭でお試しください。