お古くより新茶は「無病息災長寿めでたし」と言われ、珍重されてまいりました。 なぜ新茶を飲むと「無病息災」だったのでしょうか。
理由1:おいしいから
新茶は、その年に生えた新芽で作るもの。
生まれたての新芽は、まだ太陽にあまり当たっていません。
日光に当たっていないということは、つまり、紫外線にさほどさらされていないということです。
お茶の樹や葉には、甘み成分である「テアニン」が豊富に含まれています。
心を落ち着かせ、リラクセーション効果がある成分といわれています。
この「テアニン」が紫外線に当たると、ポリフェノールの一種で渋み成分の「カテキン」になります。
夏以降、芽が成長してから摘む二番茶や三番茶は、紫外線をたっぷり浴びて、カテキンが豊富なお茶になりますが、新茶はまだまだカテキンよりもテアニンのほうが多いのです。
つまり、甘み(テアニン)が多く、苦み(カテキン)が少ない味なのです。
おいしい新茶を一服し、日々のストレスから解放されると、はつらつとした毎日が送れそうですね。
小野園の新茶は、自社農園や契約農園で、徹底管理のもと栽培した高品質の新芽で作られています。
深むし製法にすることで、さらにおいしさを引き出しました。
うまみ成分たっぷりの小野園の新茶で、ほっこり癒されてください!
理由2:縁起が良いから
新茶は立春から数えて八十八夜に摘むものですが、八十八夜は、末広がりの「八」がふたつ重なっているため、縁起が良いとされてきました。
縁起が良い日に摘んだお茶は、特別なものとして扱われてきたのです。
理由3:「初物」だから
古来、私たちは「初物」をありがたく頂いてまいりました。
特に江戸時代の人々は、「初物を食べると七十五日長生きする」と言って、競って初物を食べていました。
初物には、「これからこの食べものの旬が始まります」という意味があります。
旬の食べものには、エネルギーと栄養があふれているもの。
江戸時代の人々はそのことを知っていたのでしょう。
一年中、どんな食べものでも手に入る現代こそ、「初物」「旬のもの」を大事にしたいですね。