お茶の製造過程で、茶葉を蒸す時間を長めにとる「深むし茶」に対し、短い時間で「蒸し」を終える「浅むし茶」があります。
お茶の標準的な蒸し時間は、20秒から1分。
「深むし茶」は、これよりも長く、1~3分ほど蒸して作ります。
これに対し、10~20秒ほどの短い時間で蒸すお茶を「浅むし茶(若むし茶)」と呼ぶのです。
ちなみに、標準的な蒸し時間のお茶は「普通むし茶」と呼ぶこともあります。
「浅むし茶」は、手揉みのお茶に多く、渋みや苦みなどお茶がもともと持つ味をそのまま残している「昔懐かしい」味わいです。
淹れる際のお湯の温度や、急須での蒸らし時間などで味がその都度、変わってきます。
淹れる人の個性が強く反映されるので、根強いファンを持っているお茶です。
また、茶葉が針のようにスッと美しく、淹れたときの色も透明感が強いので、この見た目を愛する人もたくさんいらっしゃいます。
「普通むし茶」は、浅むし茶のような強い渋みや、深むし茶のようなまろやかなコクはない、オーソドックスで軽やかな味わいのお茶です。
クセがないため、個性の強いお料理やお菓子にあわせても、食べ物の味わいとお茶の味わいがぶつかりあうことがなく、どなたでも気軽にお楽しみいただけるお茶です。
さて、小野園は深むし茶ひとすじ。
お茶を愛するスタッフ一同が、「深むし茶が一番おいしい」と心から感じているからです。
この考えは、明治44(1911)年の創業からずっと変わりません。
(詳しくは「深むし茶へのこだわり」のページをご覧ください)。
ぜひ一度、浅むし茶(若むし茶)、普通むし茶、深むし茶を飲み比べてみてください。
小野園が深むし茶を愛する理由が、きっとわかっていただける……はず!?