深むし茶の小野園があるのは、静岡県の御殿場市です。
この御殿場が原産のサクラがあるのをご存じですか。
その名も「御殿場桜」といい、御殿場市と隣の裾野市のあたりが発祥の地。
サクラの園芸品種は、最も有名なソメイヨシノを筆頭に300種類ほどありますが、なかでも御殿場桜は、小さな木でも花がたくさんつくので、庭木や生け垣として一般家庭にもよく植えられています。
花は薄紅色で、花弁の先端にいくほどピンクが強くなります。つぼみもピンク色で、満開の少し前には花びらとつぼみのコントラストがとてもきれい。
また、わずか数10cmの樹高でもびっしりと花が咲くほど生育が良く、園芸の初心者でも育てやすいので、鉢植えや盆栽としても人気があります。
鉢植えを窓辺に飾れば、家の中にいながらお花見が楽しめますね。
お花見と言えば、花の下でお抹茶を点てる「野点(のだて)」を思い浮かべます。
野点は豊臣秀吉らの戦国時代からあり、戦の遠征中でも休憩を兼ねて野外でお茶を楽しむ風雅な武将が多くいました。
江戸時代になると、狩りの途中で野点をして一休みしたそうです。
のんびりとした春の午後、御殿場桜の鉢植えを飾ったお部屋で、小野園の深むし茶を一服いかがですか。
粉末茶や粉末緑茶まるごとでお抹茶気分を味わうのも楽しいですよ。