「茶柱が立つと良いことがある」と言いますね。
最近ではティーパックで淹れるお茶や、ペットボトルのお茶が普及して、茶柱を見る機会もめっきり減ってきました。
茶柱とは、
「湯飲みの中で、タテになって浮いている茶葉」
です。
茶柱が立ちやすいお茶や、立てるコツってあるのでしょうか。
「茶柱」として立つのは、葉ではなく茎の部分です。急須から湯飲みに注ぐときに、急須の中の網をくぐり抜けて、液体と一緒に湯飲みに飛び込んでくる茎が、茶柱になります。
立ちやすいのは、太さが一定の茎です。どちらか一端が、もう片端より太かったり細かったりすると、立ちにくいようです。
したがって、茎の部分を使った「棒茶」を、網の目が大きめの急須で淹れると、茶柱が立ちやすいと言えるでしょう。
茶葉(茎)は最初、乾燥していてお湯より質量が軽いのですが、お湯を注ぐと水分を吸収して、少しずつ重くなっていきます。水分を吸収しきると、お湯より重くなって、底に沈みます。「沈みかけ」の状態が茶柱というわけです。
故意にこのタイミングを作ろうとしても、なかなか難しいものです。
さらに、片端にはお湯がしみこんで重くなり、もう片端はしみこまず軽いまま、という偶然も必要です。
まれな瞬間に出会えた、ということから、「茶柱が立つと縁起が良い」と言われるのかもしれません。
また、茶柱が立っていることは、人に言わないほうが良いそうです。誰にも見られないように飲み干すと、幸運が訪れるとか。
でも、茶柱が立ったら、嬉しくて周囲の人に見せたくなっちゃいますね!
棒茶は、茎が持つ独特の青々としたさわやかな香りと軽やかな味わいが特徴です。小野園の棒茶で、茶柱に挑戦してみませんか?