環境省と気象庁は、2021(令和3)年度から、熱中症警戒アラートの運用を始めました(注1)。20(同2)年度には関東甲信地方で試験運用されていましたが、21年度からは全国が対象です。
熱中症警戒アラートは、気温だけでなく、湿度や、建物・地面の照り返しなどの気象条件も考慮して、熱中症が発生する危険が極めて高いと予測された場合に発表されます。気温が同じでも湿度が違えば、危険度も違ってくるのです。
湿度が高いと、汗が蒸発しにくくなるため、体内から熱が放出されにくくなり、熱中症を発症しやすくなります。
汗を出しやすくするためには、こまめな水分補給と、冷房・扇風機の使用が欠かせません。
ところで、「こまめな」とは具体的に、どれぐらいのペースでしょうか。
何時間おきに、どれぐらいの量を飲めばよいのでしょう。
一日あたりに必要な水分は飲料として1.2リットル(食事の味噌汁やスープ等は除く)(注2)。一方、胃や小腸で一度に吸収できる水分はコップ1杯(150-250ミリリットル)程度だそうです。のどが渇いたからと一気に何杯もガブガブ飲んでも、吸収の限界を超えた分は、尿として出てしまうということですね。
1.2リットル(一日に必要な量)÷150ミリリットル(1回に吸収できる量)=8
つまり、コップ1杯の飲料を、8回に分けて飲むことが必要だと言えるでしょう。
1. 起床時
2. 朝食
3. 昼食
4. おやつ
5. 夕食
6. 入浴前
7. 入浴後
8. 就寝前
これで8回になります。
もちろん、暑い日中は手元にいつもペットボトルや水筒を置いて、一口ずつ飲むとよいですね。
ただし、利尿作用のあるアルコールやカフェインを含む飲料は、飲んだ以上に尿として出て行ってしまうので、かえって脱水症状を引き起こしやすくなります。
おすすめは玄米茶やほうじ茶といった、カフェイン含有量がきわめて少ないお茶です。
小野園の玄米茶・ほうじ茶はこちらをご覧ください
【玄米茶】https://onoen.jp/product-category/katei-item/%e7%8e%84%e7%b1%b3%e8%8c%b6/
【ほうじ茶】https://onoen.jp/product-category/katei-item/%e3%81%bb%e3%81%86%e3%81%98%e8%8c%b6/
注1)環境省熱中症予防情報サイト – 熱中症警戒アラート
注2)熱中症を防ぐためには – 環境省