お茶を飲んだあとの出がらしの茶葉、「茶がら」。
ふだんはそのまま捨ててしまうこの茶がらを使って、お掃除してみませんか。
年末に向けて軽く家全体をきれいにしておくと、大掃除が楽になりそうですね。
掃除には、ある程度干して、少し湿り気の残った茶がらを使います。
この湿り気を利用して汚れ・ホコリ・髪の毛などをからめ取ります。
また、茶葉が持つ抗菌作用(注1)や消臭作用(注2)で、掃除したところを清潔にします。
・フローリング、畳
茶がらをパラパラとばらまいて、あればホウキで、なければフローリング用ワイパーで一か所に掃き集め、まとめて捨てます。
掃き集める時に、茶がらがフローリングや畳の汚れをからめ取ってくれます。
茶がらが目立つので、掃き残しも生じません。
一度に広範囲にまくより、腕を伸ばせば届く範囲で少しずつ掃除したほうがやりやすいですよ。
汚れがひどい時は、バケツの水に茶がらを入れ、そこに雑巾をひたし、固く絞って拭きます。
茶葉が大きめの、棒茶やほうじ茶の茶がらを使うと、掃き集めやすいですよ。
玄関、ベランダ
同じく、茶がらをまいてホウキで掃き集めます。
靴箱には、完全に乾燥させた茶がらをお茶パックに詰めて置いておきます。ブーツや長靴には、直接入れてもいいですね。この場合は、茶葉をよく干して、くれぐれも湿り気を残さないようにしてください。
キッチン
お茶パックや三角コーナー用ネットに茶がらを入れ、シンクを磨きます。
電子レンジ・冷蔵庫・魚焼グリルなど、ニオイが気になるところには、お茶パックにくるんだ茶がらを置いておきます。
注1)日本茶の抗菌作用および殺菌作用について – 昭和大学 医学部 細菌学教室 1989
注2)茶殻を用いた消臭の効果について – 大阪市立環境科学研究所 2004