訪問先でお茶を出していただいたときのいただきかたをご紹介します。
特にかしこまる必要はなく、
「お茶を出してくださってありがとう」
という気持ちでおいしく飲み、また、自分が帰ったあとに片付ける人のことを考えていれば大丈夫です。
お茶が出たら遠慮なく
お茶を出されたら、「ありがとうございます」「いただきます」とお礼を述べて、遠慮なくいただきます。
淹れてくれた人も、温かくておいしいうちに飲んでほしいと思っています。
遠慮しすぎて手をつけないのは、かえって失礼になってしまうことも。
ふた付きの湯呑みの場合
ふた付きの場合は、左手を添えて右手でふたを取ります。
ふたをそっと傾けながら、しずくが湯呑みの中に落ちるようにします。
このとき、ふたの内側を自分のほうに向けます。
ふたをはずしたら、内側を上に向けて湯呑みの右側に置きます。
「ふたの内側についたしずくが卓に垂れないように」ということです。
茶托はそのまま
茶托(たく)は手に取らず、そのまま卓に置いた状態で。
お茶を置かれた場所が遠かったら、茶托ごと両手で持ち上げて手元に寄せ、それから湯呑みを取ります。
右手で湯呑みを取り、左手を湯呑みの底に添えて飲みます。
飲み終わったら
全部飲み終わったら、「ごちそうさまでした」とお礼を述べ、湯呑みにふたをします。
このとき、口をつけた部分が相手に見えないよう、湯呑みの内側を自分のほうに向けます。
残さずに
お茶もお菓子も、残さずに全部いただくのがマナーです。
でも、お菓子がどうしても食べられない場合は、「甘いものが苦手なので」「食事をしたばかりで満腹なので」と断っても大丈夫。
黙って残すことに比べたら、理由を言うほうが良いですよね。
お菓子の包み紙などは一カ所にまとめておきます。