飲みかけのペットボトルのお茶をバッグやリュックに入れて持ち歩いていて、また飲もうと思って取り出したら泡立っていた!という経験があると思います。
一瞬、「いたんでしまったのでは?」「何か混ざってしまったかも?」と気になった方もいらっしゃるでしょう。
ご安心ください。
これはお茶に含まれる成分「サポニン」の働きによるものです。
サポニンは、天然の界面活性剤とも言われ、物質を泡立たせる働きがあります。
お茶では、抹茶・玉露・煎茶に多く含まれています。
特に抹茶は、茶葉の生育時に「こも」をかぶせたり、石臼で茶葉を挽いたり、細かい凹凸の多い茶碗に入れて茶筅でかき混ぜたりといった要素が組み合わさり、よく泡立ちます。ガラスの器だと、あまり泡立たないそうですよ(※1)。
もともと中国で、唐の時代にお茶を泡立てて飲む習慣があり、その飲み方が平安時代に日本に伝わったのだそうです(※2)。茶道では、裏千家は全面的に泡立たせ、表千家は泡が立っていない部分を少し残すそうです。
サポニンはお茶特有の苦みのもととなる成分ですが、泡立てることで苦みがやわらぎ、お茶本来のうまみを際立たせる効果があります。
コーヒーにも含まれており、エスプレッソの泡立ちにもサポニンが欠かせません。
カバンの中のお茶がいつの間にか泡立っているのは、歩いているうちに揺られたから。むしろ、おいしくなっているかもしれません。
小野園では、抹茶入り煎茶や、抹茶入り玄米茶をご用意しております。
お歳暮やお年賀・ご家庭用に、ぜひ一度、お試しください。
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令和6年の干支、たつ年のデザインに入った抹茶入玄米茶。赤と金の2色ございます
初春(はつはる)
※1
松井絵莉子「抹茶の科学~水の硬度が抹茶の泡立ちを変える~」 – 奈良女子大学附属中等教育学校
※2
前田昭子・日比喜子・早川史子「抹茶の起泡性に及ぼす茶成分の影響」 – 日本食品科学工学会
【参考】
抹茶の泡がすぐに消えないのはなぜか – 国立国会図書館レファレンス協同データーベース