◆玉露と抹茶の違い
抹茶と玉露はどちらも、茶葉を覆い被せて日光をさえぎる「被覆栽培(覆下栽培)」という特別な方法で育てられたお茶ですが、収穫後の加工方法が異なります。
◇玉露
揉んでから乾燥させます。一般的な煎茶と同様に茶葉の形状を残したままで、急須などで淹れて液状で飲みます。
玉露のおいしい淹れ方はコチラ https://onoen.jp/column/column_186.html
◇抹茶
被覆栽培された茶葉を蒸し、揉まずに乾燥させて「碾茶(てんちゃ)」とします。この碾茶から茎や葉脈を取り除き、石臼などで粉末にしたものが抹茶です。茶せんを使って少量のお湯で泡立てて飲んだり、お菓子や料理に使ったりします。
◆「玉露」にもいろいろな種類が
◇玉露棒茶(茎茶)
玉露の棒茶(茎茶)は、玉露の製造工程で茶葉から選別された茎の部分を集めたお茶で、関西では「かりがね」、地域によっては「白折(しらおれ)」とも呼ばれ、愛好家も多いお茶です。
独特の甘みと爽やかな香り:茎の部分には、お茶の旨み成分であるテアニンが豊富に含まれています。葉に比べてカテキンが少ないため、渋みや苦みが少なく、テアニンの甘みが際立つのが特徴です。また、茎ならではの清々しく、すっきりとした独特の香りが楽しめます。
前回のコラム(https://onoen.jp/column/column_186.html)でご紹介したように、お茶漬けにするのもおすすめです。
熱いお湯でもおいしく淹れられる:一般的な玉露は低温で淹れるのがおいしいとされますが、茎茶はカテキンが少ないため、熱いお湯で淹れても渋みが出にくく、気軽に淹れることができます。これにより、茎茶の持つ甘みや香りをより引き出すことも可能です。
◇玉露粉茶
玉露を製造する過程で取り除かれる、一般的には「出物」と呼ばれる副産物ですが、その魅力はなんといっても「手軽に玉露の濃厚な味わいを満喫できること」です。
茶葉が非常に細かいため、急須に入れてからすぐに味が出ます。お湯を注いだら、あまり蒸らさずに素早く注ぎ分けるのが美味しく淹れるコツです。同様に水出しでも比較的早く成分が抽出されます。夏場には冷たい玉露粉茶もおすすめです。
◇玉露芽茶
玉露の仕上げ加工の工程で、目の先の細い部分を選別したお茶です。高級茶の原料から選別するため、お茶の旨みを多く含んでいます。見た目はコロコロとしており、味が濃く出るのが特徴です。
「玉露」と一口に言ってもいろいろです。
ぜひ、いろいろな種類の玉露をお試しください。
そして、お気に入りを見つけてください!
【小野園の玉露はこちらから】
家庭用玉露
https://onoen.jp/product/gyo_2000/
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家庭用玉露棒茶
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家庭用玉露粉茶
https://onoen.jp/product/ho006b/
家庭用玉露芽茶
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