現代ではお中元やお歳暮などは配達まで手配してしまうのがほとんどのようですが、ときには風呂敷で包んで持参してみたいものですね。 風呂敷は、道中で品物が汚れないようにするためのもので、いわば「デパートの紙袋」などと役割は同じです。ですから、相手にお渡しする際は、風呂敷は外して品物のみを出し、ほどいた風呂敷は畳んで持ち帰るのが対面の場合のマナーです。
- 部屋に通されたら、座布団の左に座り、さらに自身の左に風呂敷包みを置きます。風呂敷は「外包み」なので、座布団や卓の上には置きません。
- ご挨拶が済んだらすぐ、持参したものをお渡しします。緊張しているとついつい、部屋に入ってすぐ、「あの、これ」と差し出しそうになってしまいますが、まずは座ってご挨拶して、落ち着いてから。
- 風呂敷を外します。このとき、なるべく小さく広げます。四辺を全開にすると、文字通り「大風呂敷を広げる」状態で、お行儀の悪いこととされています。結び目をひとつ外したら、品物を抜き取るようにすると、広げないで済みます。このとき、品物は自分のほうに向けておきます。のし紙があれば向きが分かりやすいですね。
- 外した風呂敷を畳みます。
- 品物を90度回します。
- もう一度、品物を90度回します。これで、品物が相手のかたのほうを向きました。最初から180度回しません。90度ずつ、2回に分けるのが風呂敷美人です。
- 両手を添えて品物を相手のかたに差し出します。
風呂敷は、シックな色味の無地のものが一枚あれば重宝します。
女性なら、華やかな色や柄のものを慶事用にもう一枚持っていても楽しいですね。
小野園では、風呂敷つきのギフトもご用意しております。
持参してお渡しする場合はもちろん、対面でお渡ししたいけれど遠方で……多忙で……という場合にもおすすめです。
お会いしたい気持ちを風呂敷に込めて、まごころを伝えてみませんか。