「和三盆(わさんぼん)糖」とは、主に和菓子用の砂糖として使われる砂糖で、徳島県と香川県で作られています。
徳島県産の和三盆糖は「阿波和三盆」、香川県産のものは「讃岐和三盆」とも呼ばれます。
主にらくがんなど干菓子に使われますが、くずきりの蜜や水ようかんにも使われます。
「和三盆糖の原材料は、徳島・香川両県で栽培されているサトウキビの一種「竹糖(ちくとう)」で、竹糖は我が国の在来品種です。
南方の丈夫なサトウキビとは違い、草丈が低く、茎も細いため、農地の面積に対して収穫量があまり多くありません。
さらに、和三盆糖の製造工程は、絞り、煮詰め、手水を加えて練り、さらに絞って乾燥させ・・・と、昔ながらの複雑なもので、機械はほとんど利用せず、熟練した職人さんの腕が全てです。しかも、寒い時期にしか作ることができません。
従って、和三盆糖は生産量の少ない高級食材として、和菓子屋さんなどで重宝されています。
製造工程で出る蜜もまた、独特の上品な味わいで愛されています。
小野園が春休みと夏休みに「親子日本茶教室」をひらく、和菓子のしにせ「とらや」さんでも、干菓子、おしるこ、水ようかん、くずきりの蜜などに和三盆糖を使っています。
「和三盆糖の味わいといえば、繊細な風味。
口の中で溶けるような、ほのぼの、ほっこりした自然な甘さ。
和三盆糖を使用したお菓子は、深蒸し茶によく合います。
「小野園では、和三盆糖を使用した水ようかん、和三盆蜜を使用した黒豆ゼリーと、人気のお茶をセットにしたギフト商品『花千代 涼菓』をご用意しております。
ぜひご利用ください。