畳にこぼしたお茶の処理は、こぼして数分が勝負ですが、ほかの人がつけたシミなどの場合は、掃除の時まで気付かないこともあります。
畳はイグサという植物でできているため、水分を吸い取りやすく、シミになりやすいのですが、シミを薄くする方法もあります。
■最初に水拭きを試してみて
時間がたってしまったシミは洗剤を使って薄めますが、その前に、洗剤を使わない水拭きでシミが薄くなるかどうか、試してみてください。
洗剤を使わないで済むならそのほうが良いですよね。
固く絞ったきれいなタオルで、畳の目に沿ってシミをたたきます。
こすると畳をいためますので、根気よくトントンとたたいてください。
その後、部屋の風通しをよくしてしっかり乾燥させ、薄くなったらしめたものです。
■水拭きでは落ちない場合
水拭きでは落ちなかった場合は、弱アルカリ性の洗剤を使います。弱アルカリ性洗剤は、洗濯用や食器洗い用など幅広い商品に使われており、どのご家庭にもひとつはあるのではないでしょうか。
◆用意するもの
- 弱アルカリ性の洗剤
- 洗剤を薄めるための水
- しあげに使う水
- タオル3枚
(1)
弱アルカリ性の洗剤を水で薄めます。
めやすは、洗剤10㏄に水200㏄。小さじ2に対し、カップ1です。
(2)
タオル1に薄めた洗剤をしみこませて、シミの部分を畳の目に沿ってトントンとたたきます。
(3)
水で濡らして固く絞ったタオル2で、シミの部分を畳の目に沿ってトントンとたたきます。タオル1でつけた洗剤を取るイメージです。
(4)
乾いたタオル3で、畳に残った水分を吸い取ります。
(5)
部屋の風通しをよくして乾燥させます。
(6)
乾燥したらシミの濃さを確認します。(1)から(5)を何度か繰り返し、少しずつシミを薄くしていきます。
■それでも落ちない濃いシミの場合
◆用意するもの
・洗濯用漂白剤
・漂白剤を薄めるための水
・しあげに使う水
・タオル3枚
(1)
洗濯用漂白剤を水で2倍に薄めます。
(2)
タオル1に薄めた漂白剤をしみこませて、シミの部分を畳の目に沿ってトントンとたたきます。
(3)
10分放置します。
(4)
水で濡らして固く絞ったタオル2で、シミの部分を畳の目に沿ってトントンとたたきます。タオル1でつけた漂白剤を取るイメージです。
(5)
乾いたタオル3で、畳に残った水分を吸い取ります。
(6)
部屋の風通しをよくして乾燥させます。
(7)
乾燥したらシミの濃さを確認します。(1)から(6)を何度か繰り返し、少しずつシミを薄くしていきます。
※いずれの方法も、まず最初に、目立たない場所で試してみることをおすすめします。
※こすらないでください