畳にこぼしたお茶の処理は、こぼして数分が勝負です。畳はイグサという植物でできているため、水分を吸い取りやすく、シミになりやすいからです。
とはいえ、慌てず、丁寧に作業しましょう。
◆用意するもの
- 白い乾いたタオル
- 霧吹きスプレー
- 水
- 食塩や小麦粉、ベビーパウダーなどの粉
- ドライヤー
(1)
乾いたタオルでこぼしたお茶を吸い取ります。
このとき、強くこするとよけいにイグサに水分がしみこんでしまい、かえってシミが残りやすくなります。また、畳の目がほつれていたんでしまいます。ごしごしこすらず、上から押さえるようにしたり、トントンと軽くたたいたりします。
こぼしたお茶を可能な限りタオルに移すというイメージです。
(2)
吸い取れるだけ吸い取ったら、霧吹きスプレーにきれいな水を入れて、シミ全体にかけます。
(3)
シミが薄くなるまで、(1)と(2)を繰り返します。タオルに色がつくうちは、お茶が畳に残っているということです。
(4)
食塩や小麦粉、ベビーパウダーなど、粉状のものをこぼした部分にまき、しばらく放置します。
(5)
小さなほうきや歯ブラシで、畳の目に沿ってこすり、細かい部分にしみこんだ水分を粉に移します。その後、掃除機で吸い取ります。
(6)
ドライヤーを遠くから当てて乾かします。
だいたい乾いたら、扇風機をあてたり、部屋の換気をよくしたりして、自然に乾くのを待ちます。
年季の入った畳は、イグサも乾燥しきっているためすぐに水分を吸収してしまいますので、完全にシミを落とすことは難しいです。
何はともあれ、こぼさないのが一番!ですね。
次回は、こぼした時ではなく、シミになってから気づいた場合のお手入れの仕方をご紹介します。
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