お茶と一緒に食べるものを「お茶請け」と言いますね。
なぜ「お茶受け」と書かないのでしょうか。
その理由は、お茶請けの持つ役割にあります。 お茶は栄養がたっぷりあって、とても体に良い飲み物ですが、反面、カフェインや茶カテキンは、胃を刺激します。
空っぽの胃に、急激にカフェインなどを流し込むと、お腹が痛くなることがあります。
ちょっとしたお茶請けを一緒に食べると、胃に「壁」ができたようになり、具合が悪くなるのが防がれるという役割があるのです。
茶道では、先にお菓子を食べるのが作法ですが、それもこのような理由からだそうです。
「受ける」は「他からの働きかけに応じる」という意味があります。「受け答え」「受け付け」などが思い浮かびますね。
「請ける」は「請け負う」「請け合う」など、「与えられた仕事に責任を持って応じる」という意味があります。
お茶請けは、お茶を支え、また、私たちの癒しのお茶タイムを支える、大切な存在なのですね。
ちなみに、砂糖が貴重だったころは、お菓子ではなく、栗や柿などの果実のほか、煮物や漬物がお茶請けとして好まれたそうです。
現代では、洋菓子・和菓子、甘いお菓子にしょっぱいお菓子、珍味や漬物など、いろいろなものが選べますので、その日の気分に合わせて、お茶とお茶請けの豊富な組み合わせを楽しんでみてはいかがでしょうか。
小野園では、たくさんの種類のお茶をご用意しております。
【甘いお茶請けに合うお茶】
【しょっぱいお茶請けに合うお茶】
また、お茶によく合う、高級「和三盆糖」を使用したお菓子もご用意しております。ぜひ一度、お茶と一緒にご賞味くださいませ。